どうしようもなくて、ねぇ、わたしはどうしたらいいの。
「
恋とはどんなものかしら。
」
八つ当たりのように道に落ちた枯葉を踏んで歩く。
ひとつ踏むたびに箍が外れていく。
軽い音を立てて崩れていくそれを見ながら、なんだかとても泣きたくなった。
感情をセーブ出来ない。
蓋をしてガムテープでぐるぐる巻きにして、ロープで縛って土に埋めて。
誰にも見えないところにひっそり隠してしまったのに。
溢れ出る想いはそんな努力なんてお構いなしに噴き出して、飛び出して。
だって好きなんだもの。
理由なんてそれだけで十分。
でもそれだけで行動できるほど子どもじゃなくて、
そのくせ我慢が出来るほど大人でもなくて。
いらいらする。
自分にも、何もかも。
青い空も白い雲もやわらかな風も優しいあなたも。
すべてが癇に障る。
まるで苦い薬を無理矢理飲み込んだみたいに苦しくて、
ねぇ、心がとげとげしてるよ。
それでも好きなんだもの。
ねぇ、お願いだから。
抱きしめて。
頬に触って。
頭を撫でて。
キスして。
ねぇ、そばにいて。
好きなんだもの。
どうしようもないんだもの。
口には出せなくて、でも寂しくて。
わたしは見ていることしか出来ない。
だって好きなんだもの。
あなたのことが、好きなんです。
とてもとても好きなんです。
壊れてしまいそうに、好きなんです。
ねぇ、こんな気持ちは知らない。
どうしようもない。
どうしたらいいのかわからない。
ねぇ、どうしようもないの、わたし、どうしたらいいの。
足元の落ち葉が、慰めるように、ひらり。
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はずかしっ!
でも書いてて楽しかったからまたやるかもしれない。(笑)
「好き」と言う気持ちをもてあましている女の子。
タイトルは「フィガロの結婚」からー。
関係はまったくないです。
2004/10/17
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